にしあわくら TAKIBI通信 vol.8

2021年春より、西粟倉村のローカルベンチャー事業の一環で新たに「TAKIBIプログラム」が始まりました。 TAKIBI通信では西粟倉村在住の方に向けて、TAKIBIプログラムに関わる情報発信を行います。

「願い調査」が終了!ご協力ありがとうございました!

青木村長へ調査報告書を提出。白取先生から各種提言をいただきました。

2023年6月〜12月の7ヶ月間にわたり村民の願い調査を実施しました。村にお住まいの中学生〜80代、合計50名の方々にご協力いただきました。貴重なお時間とご意見をいただき、ありがとうございました!

この調査は、TAKIBI事業の基礎調査として、村民の願いに根差した村の事業や仕組みづくりを進めていくことを目的に実施しました。調査では、これまでの人生や、今の暮らしといったこれまでの西粟倉村との関係や、「将来どんな村であってほしいか/こんな村になったら嫌だ」など将来の村の姿をイメージしていただきながら、皆さまの心の中にある「願い」をお伺いしました。調査結果は調査を監修した白取耕一郎先生(大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科講師)によって匿名化した情報として報告書にまとめられ、2024年3月1日に青木村長へ直接報告いたしました。村民の皆さまにも公開を予定しており、また、調査報告は今後のTAKIBI事業で活用していきます。

願い調査の結果報告&役場職員のワークショップを実施しました

願い調査でどんなことが見えてきた?

白取先生

多くの方が活気のある村としてこれからも続いてほしいと願っていることが伝わってきた調査でした。同時に、変化の多い村の状況に対して「何を進めているのか分からない」という意見があり情報共有に課題を強く感じました。しかし「村が良くなる取り組みは進めてほしい」「自分も協力したい」と理解したい・自分も力になりたいという思いも強く受け取りました。村への思いや関心を持つ住民が多いことが印象的で、村民皆で共につくっていく「全員参加の西粟倉村」が実現できるのではないかという期待も生まれました。また、意見を聞く機会が少ない中高生からも大人と同様に願いを伺いました。友人や部活動の選択肢の少なさなどの課題はありましたが、「やりたいと思ったことを形にしやすい環境」「いつか恩返ししたい」といった、地域コミュニティの中で育てられた経験と感謝の気持ちから地域愛が育まれていることが伝わってきました。

青木村長より

役場の事業は10年20年、さらにその先を見据えて実施していますが、今目の前に課題があるのも現実です。住民の方が将来を想像した時に、明るい未来を作りたい。村が存続していくために、新しい価値を取り入れてこれからも変化していきますが、誇ってもらえる村でいたいと思っています。協力してくださり、声を伝えてくれてありがとうございます。声をいただくことで村が生きている、将来の希望が見つけられた思いです。真摯に受け止めていきたいと思っています。
この報告書をいただいて終了ではなく、調査が最初のステップだと思っています。願いを基点に、今後のTAKIBI事業を進めていきたいと思います。

※調査報告書は今後公開を予定しております。

役場職員と村民の「願い」の活用に向けたワークショップを実施しました

2023年の11月〜12月に、西粟倉村役場職員10名と「願い」を活用する考え方を学ぶためのワークショップを3回実施しました。地域住民の願いへの向き合い方や、具体的な施策や事業に反映させていくプロセス、仕組み化・事業化に向けてどのように進めていけばいいのかなどを議論しました。

画像をクリックするとPDFファイルが開きます。
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TAKIBIプログラムとは?

村の中にある「願い」を起点に、売上1億円以上のビジネスを複数創出する事業です。願いとは「これは何とかしたいという思い」を指しており、実現に向けて村内外の人と協働しています。目標はIターンの人だけでなく、Uターンによって地元の子どもたちが戻ってくる村を目指し、多くの人を雇用できる仕事を創出することです。開始から3年目を迎え、事業アイデアの創出と、これまで生まれた事業アイデアの具体化を並行して進めています。

【TAKIBI通信のお問合せ先】
(株)エーゼログループ 地域共創事業部 担当 高橋 mail:lv@a-zero.co.jp
ご要望や気になることなど、お気軽にお問合せください。

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