墜栗花(ついり)、梅雨入り、クリの花が散る頃

今週、西粟倉では、クリが満開でした。おおがやで、塩谷で、各谷で・・・。

やはり、関西から遅れること2.5週間ぐらいでしょうか?

週の後半からはついに梅雨入りしましたね。

木曜あたりからずっと雨の予報だったのに、あいだあいだにチョコチョコ晴れたり・・・相変わらず、天気のよくわからない西粟倉村です^^

墜栗花(ついり) :栗の花が散る頃に梅雨入りするので、その時期のことを言うこんな趣のある言葉があります。確かに関西では栗は散ってますね。少し遅れる西粟倉では、栗咲く中で梅雨ですね。

クリは北海道南部から九州に分布する落葉高木で、里山の雑木林などに自生します。

自生のクリは、シバグリやニホングリと呼ばれる果実の小さい1種だけで、この野生種から果実が大粒の栽培品種が作られました。

昔は重要な食料のひとつで、保存食ともされました。いや、今も重要ですね!

ブナ科の植物の果実は、いわゆる「ドングリ」と呼ばれますが、クリの果実は「クリ」と呼ばれ、他のドングリと区別されてきました。

風媒花の多いブナ科にあって、クリは虫媒花で、昆虫を引き寄せます。見た目が花とわかることと、匂いが重要ですね。

〈復習〉(*高校の生物の先生してました。)

風媒花:風の媒介によって受粉が行われる花。

虫媒花:昆虫が媒介して受粉が行われる花。

結果、虫に目立つ、白っぽいふさふさの可愛い花になりました!

花には独特の香りがあり、昆虫類が訪花しています。

逆にブナやコナラ、クヌギなどのブナ科は風媒花で、昆虫を引き寄せる必要がないので、緑っぽくて割と地味ですね。

僕が、クリすごい!と思うのは、花はクヌギやコナラよりも一番遅く咲くのに、実は一番早く、しかも大きくなることです。

遅咲きからの後半の追い上げ、クリってすごい!

ここからの加速、見ていてくださいね!