広報にしあわくら 2021年12月号より

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目次

特集 人と人との関わり
村の6大ミッション
あわくら会館
にしあわくらっ子
村からのお知らせ
社協だより
その他

特集 人と人との関わり

写真の人 : 佐藤 陽子さん

ー 人と人との関わり ー

 坂根地区在住の佐藤陽子さん。英会話教室、心理カウンセリング、電子書籍の執筆、ミセスグローバルアースへの出場ととても幅広く、様々な活動をされています。趣味はテニス、特技は英語という佐藤さん。中学生の時からラジオで毎朝、英語講座を聴き続け、海外に留学した経験はないけれど、継続と努力で英語が身に付くと英会話教室の生徒さんにも自信をもって伝えられています。何事も「継続は力なり」という言葉をまさに身をもって示されている佐藤さんに、活動を続けられている理由や、活動を通して伝えたい想いなどをお話していただきました。

佐藤さんは6年前に西粟倉村へ移住して来られました。初めは不安もあったそうですが、村の人達の温かさに感動されたそうです。

西粟倉に移住されるまでの経緯を教えて下さい

 佐藤さん(以下敬称略)
 私は栃木県に住んでいました。そこで結婚し、子どもを2人産み、英語教室を経営していたのですが、東日本大震災を機に経営が悪化。会社が倒産し離婚を余儀なくされた上に、長男を手放さなくてはならなくなりました。当時は死ぬことばかりを考えるほど辛かったのですが、沢山の方に支えられて乗り越えることができました。その経験から今度は自分が辛い思いをしている方々のお役に立ちたいと思うようになりました。それがカウンセラーの資格をとったきっかけでもあります。北海道出身なので地元に帰ろうか、それとも別の場所で新しいことにチャレンジしようか、と思っていた時に西粟倉村出身の佐藤さんに出会いました。


西粟倉村の魅力は

佐藤 村全体が家族のようだと思いました。最初は知り合いも何もないところですごく不安でしたし、友達はできるかな、岡山の方言も全く分からないし、どんな風に受け入れてもらえるんだろうと思っていました。しかし、村の方はすごくサポートしてくれて、受け入れてくれる一方で、私たちのペースも尊重してくださってすごく感動しました。
 そして川の綺麗さ、自然がものすごく近いことも魅力だと思います。すぐそこの出かけると栗や木の実取りが出来る場所があること。暑いなと思ったら水着ですぐ遊びに行ける川があることとか。それは本当に他のまちにはない財産だと思います。あとはやっぱり人。ずっと古くから暮らしていらっしゃる人達の人付き合いの歴史のなせる技。コミュニティの人と人との繋がり方の豊かさがすごく素敵だなと思っています。

ー 自分の活動が 誰かの元気に 
  ミセスグローバルアースへの出場 ー

 ミセスグローバルアースとは、地球問題やSDGsへの取り組み、訴求を目的とし、世界4大ミスコンの1つと言われているミス・アースのミセス版として2020年にスタートした大会です。
出場者は20代から70才と幅広く、佐藤さんは中四国エリアの「エメラルド部門」にてグランプリに選ばれ、11月には中四国代表として日本大会へ出場されました。

大会出場のきっかけはなんですか

佐藤 私のSNSを見てくださっている方が声をかけて下さったんです。私は40代の一番最年長、49歳でも出場してチャレンジする姿は40代の方を初めとして、たくさんの方に意味があるのではないか、という気持ちが強かったので出てみようかと思いました。
実際にエントリーをしてみて、本当に大変でした。大会には世界に通用する人を育てる趣旨もあるので、例えば話し方、食事のマナー、自己表現の仕方などの講義が3ヵ月間ほぼ毎晩ありました。辞退される方もいたり、多数の参加者の中で人と比べる気持ちや、私なんか全然できてないと思ってしまう気持ちと折り合いを付けながら、自分を奮い立たせて最後までやりきろうと思えたことが参加してよかった事です。めげそうなときには仲間同士で励まし合って、この大会にチャレンジしないと出会えなかったお友達と、この年になって出会えたことも出場して良かったなって思えるエピソードです。

中四国グランプリに選ばれたお気持ちは

佐藤 私は人生で1番になったことが無かったんです。例えば準優勝、副〇〇ばかりでした。どこかで私が1番じゃなくていいやと遠慮している自分がいました。しかし、トレーニングをしていく中で、1番になるのは遠慮しなくてもいい、それは結果だけれども1番を目指して一生懸命頑張る中で選んで貰えるんだったら1番になりたいと思いました。そこからは絶対にグランプリを取ると決めて、ステージに立った時のポーズ、ライトを浴びてこういうことを言おうと毎日イメージトレーニングをしました。
大会当日、スピーチではSDGsの推進として、誰一人取り残されず輝ける社会、年齢や立場、国籍など関係なく輝ける社会を一生懸命推していきたいなと思ったので、私の年齢も絡めて、チャレンジすることで世界中を元気にしたい、その姿をみてくださいという内容を発表しました。結果発表で名前が最初に呼ばれた時には、そのこともずっとイメージしていたので、良かった現実になってという、ほっとした気持ちが強かったです。

ー 将来の目標を教えてください ー

 佐藤 本を出版することです。今年、『アラフォー婚活を成功させる宇宙への注文書の書き方&届け方』というタイトルで電子書籍を出版することは叶ったんです。会ったことのない方達に本を手にとってもらえて、「読みました」「元気がでました」と言って頂けてすごく嬉しいです。次はいつか紙の本を出版できればいいなと思っています。そして、世界中にでかけて行って本を読んできくれた人達やちょっと私の話を聞いてみたいなと思ってくれた人達と実際に会ってお話すること。それが私の2つの大きな夢です。


取材中も常に明るく笑顔でお話をしてくださり、そのキラキラとした様子から話を聞くこちらまで気持ちが明るく元気になるような時間でした。様々な活動をされながらも常に目標を見据え、新たな自分にチャレンジされている佐藤さんの姿は、これからも年齢や立場、国籍等分け隔て無く、多くのみなさんに刺激を与えていくのだろうと感じました。

「SDGs未来都市にしあわくら」より
SDGs未来都市にしあわくら村の未来を創る、考える

 芝浦工業大学生(東京都)林野高校生(美作市)、矢掛高校生(矢掛町)がSDGsの観点から村内12カ所の事業者を対象に取材を行いました。事業のどこがSDGs的で持続可能なのか、どのような想いで取り組まれているかをご紹介します。村外の方の目線の取材なので、私たち村民や取材を受けてくださった皆さんにとって新たな気づきがあると思います。

今回はあわくら米米倶楽部を紹介します。

ー あわくら米米倶楽部とは ー
 高齢化や後継者不足で田んぼを持っていても米作りをできない人が多くなっている中、その担い手となり、きれいな水や気温差が激しい環境で育った粟倉源流米を主にふるさと納税などで村内外に届け続けています。

働きがいのある米作り

「米作りはとても大変な作業ですが、すべてがつらいわけではない。村で農業している方は、農業を好きで行っている。そして、稲に対して愛着が湧いていく。」と代表の井上 誠さんは言われています。近年、少子高齢化により、後継者の問題が深刻さを増しその対策が必要となっていますが、井上さんは、農業を楽しんでくれる人に来てほしいと考えています。今後、機械化が進み作業が楽になり、楽しい生活が出来ればSDGsの「働きがいも、経済成長も」に繋がると考えます。

高品質のお米を消費者に提供

お米にはランクがあり、ランクが高いと食味の良いお米だと言います。あわくら米米倶楽部は、そのランクにこだわって食味の良いお米を作り続けています。田んぼによって味が変わってしまうため、成長に影響のない有機物やミネラルの量などを調整しながらお米を作っています。持続的な米作りと資源の管理は、SDGsの「飢餓をゼロに」と「つくる責任、つかう責任」に繋がります。

獣害予防効果で生活保護環境の維持

村にはたくさんの田んぼがあります。手入れをしないと「耕作放棄地」となってしまい、イノシシやシカが田んぼを荒し、村の美しい農村景観が崩れるのに加え、無駄な土地になります。同倶楽部では、電気網や柵などで対策をし、田んぼを常日頃守っています。また、害虫対策としての農薬は最小限に抑える努力をされています。これらの取組は村民が安全で快適住むことができる地域づくりに貢献していて、SDGsの「住み続けられるまちづくりを」に繋がります。

西粟倉村の取組がテレビで放映されました。
中海テレビ番組のSDGs特集で、ローカルベンチャーの方を中心に西粟倉村の取組が紹介されました。

『Road to 2030 ~ SDGsで考えるふるさとのミライ~「SDGs未来都市 西粟倉村」』

村民掲示板のご案内
もっとみなさんに「広報にしあわくら」に参加して欲しい!

気軽に情報交換、情報発信できる場所を設けたい!
そんな想いから村民掲示板コーナーを設けることにしました。

「広報 にしあわくら」についての意見・要望、ご自身のやっていること・やりたいことを紹介したい、イベント情報を載せたい、協力者募集等々どなたでもお気軽に投稿してください。

[ 投稿方法 ]
→ パソコン・スマホから
QRコード(広報誌記載)を読み取っていただき、申請ページから投稿
(URL)https://s-kantan.jp/vill-nishiawakura-okayama-u/offer/offerList_detail.action?tempSeq=20184

→ 投稿用紙を投函
あわくら会館内に設置してある掲示板用紙を投稿箱へ
留意事項
毎月広報係が内容を精査し、掲載の可否を決定します。事業性のある広告は一般チラシとして有料で折り込みを受け付けています。
◎毎月15日頃までの投稿を次月号に掲載します。
受付時期
2021年7月1日13時00分 ~ 随時

広報にしあわくら12月号全文は以下でご覧ください。

電子書籍版はこちら〈okayama ebooks〉
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