SDGsを村ぐるみで!サルベージパーティー実施レポート

3月28日(日)に『サルベージパーティ』が開催されました。

サルベージパーティーとは、お家で持て余している食材をサルベージ(=救出)して、持ち寄り調理して食べることで、食品ロスの問題に楽しく取り組むイベントです。

食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまっている食品のこと。
現在日本国内では年間646万トンもの食品ロスがあり、その量は国連世界食糧計画(WFP)が1年で世界中にしている食品援助量の2倍にもなります。
またその内の289万トンが家庭系廃棄物と言われています。
家庭系廃棄物とは一般家庭で出る「料理をする時に、本当は食べれるのにカットして捨ててしまっている食品」や、「食べ残し」、「期限切れで食べれなくなった食品」のことです。

今回のサルベージパーティは、村ぐるみでSDGsに掲げられている目標に向けて行動していく1つのきっかけとして行われています。

食品ロスはSDGsが掲げる食料問題、生産と消費の問題に繋がるものであり、西粟倉アプリ村民票でのアンケート実施に続き、具体的に村の皆さんに取り組んでいいただくきっかけになることを目的として開催されました。

また、このイベントは料理研究家 丸山さんを講師として招きました。

講師 料理研究家 丸山寛子さん

丸山さんは3年ほど前から村に関わってもらっています。
一度は村に移住して起業も考えたけれど、参加していた起業家ブラッシュアップ&選考会「ローカルベンチャースクール」で人生の歩み方を見つめ直し、今は全国各地の生産者、生産地を飛び回りながら食の研究者として活躍されています。
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関係人口の一人である丸山さんにも関わってもらえるイベントを開催できたことも嬉しいことの1つです。

当日は6名の方が参加いただきました。
まず一人ひとり持ってきた食材と余っていた理由を紹介。
大量の葱、しなしなになったじゃがいも、花の咲きそうなブロッコリー、素麺など多様な食材を持参いただきました。「いただいたもの」「買ったけど使いきれない野菜」「季節もの食材で時期が過ぎた」「マイブームが過ぎた」など理由は様々です。

丸山さんにアドバイスをもらいながら参加者皆さんで料理のアイデアを出し、何を作るか決めていきました。

そしてそれぞれ担当を決めて調理を開始し、約1時間後。
もう捨ててしまいそうだった食材はほぼ使い切り、7種類の美味しい料理に変身しました。

出来た料理は以下の通り。
・ネギのチヂミ
・せんべい汁
・里芋とじゃがいものフライ
・ネギ焼き
・サバの洋風トマト煮込み
・葛切り 梅酒風味
・みかんゼリー

出来たものは参加された皆さんでいただきました。

参加者の皆さんからは捨てていたかもしれない食材がこんなに美味しくなったことに驚きの声が上がっていました。

食品ロスをなくすためには
・賞味期限と消費期限の違いを理解し、美味しく食べられる期間を過ぎても食べられるものを捨てない
・食材を買い過ぎず、買った食材は使い切る、食べきる
これを実践することが大切です。

今回のイベントでは食品ロスへの取り組みは個人や友人同士、各家庭でとても気軽に取り組めることもわかりました。
「意外と出来そう!」と多くの方に感じて気負わず楽しく取り組んでいただきたいです。

あなたのお家にも食品ロスになりかけている食材ありませんか?
「これは料理すれば美味しく食べられるんじゃないかな?」と思ってサルベージしてみてください。