挑戦を、本気で楽しみたい起業家の卵募集! 西粟倉ローカルベンチャースクール2021とは (前編~企画運営事務局の想いとスクールでの日々について)

西粟倉村では、起業家発掘・育成プログラム「ローカルベンチャースクール(LVS)」を進化させながら村で起業する方々を募り、応援してきました。

そして今年も募集がスタートし、2021年4月から村での起業を目指し、1年間の育成プログラムに参加する方を募っています。

募集サイトには「挑戦を、本気で楽しむ人生を生きる。」と書かれています。

西粟倉村役場から募集と育成の企画運営受託を受けるエーゼロ株式会社の高橋江利佳さんと、大井健史さんから企画に込めた想い、どんな方にこのプログラムを届けたいかを伺いました。

(※後編では、LVSのOBOGでもあり、村の先輩起業家の渋谷カバン渋谷肇さんと、おさじの桝岡桃子さんも交えて村での起業のリアルな姿もお届けします。)

LVSは、本気の挑戦が出来る場、本気の挑戦が楽しいことを知る場

-今日はよろしくお願いします。
早速ですが、今回募集しているLVS2021について伺わせてください。
まず、「挑戦を、本気で楽しむ人生を生きる。」に込めた想いはどういったものでしょうか?

高橋さん(以下敬称略))まずは挑戦を本気で楽しむ人、挑戦を本気で楽しむ人生にしたいと思う人にエントリーして頂きたということがあります。
そして企画運営の私達が、LVSという場所を「挑戦を本気で楽しもうとする人が、どんどんとチャレンジが出来る場にしたい」と思いこの言葉にしました。

(ローカルベンチャー支援室 高橋江利佳さん)

大井さん(以下敬称略))事業を立ち上げる中で色んな壁や紆余曲折があると思います。
これまでの起業家の方々もそうだったように何か創り上げるということは楽な道ではないはずです。
そういった様々な局面も乗り越えていけるような起業家が生まれていく。LVSはそういった場所になってほしいと思っています。
最初は挑戦しているその瞬間は必死で楽しいかどうかはわからない人も、辛いことが目立つ人も居ると思います。
でも必死に乗り越えた時に、その必死になった時間、熱中した時間のことを「なんて楽しい挑戦をしていたんだ」と理解し、そうすると次の挑戦も楽しめるようになっていくような気がしています。

(ローカルベンチャー支援室 大井健史さん)

-なるほど、LVSは、本気の挑戦が出来る場、本気の挑戦が楽しいことを知る場ということでしょうか。
大井)はい。なので、起業に向けてすぐにでも小さくとも挑戦ができる段階、仮説検証に取り組める段階の人には是非LVSにエントリーしてほしいです。

高橋)LVSでは「起業家としてのスタート期」の1年目に重点を置いて育成プログラムです。
冬には、村の起業支援を2、3年目も受けることが出来るをかけた審査会があります。審査会では起業家としての成長や、事業の自立がみえるところまで実践やその先の計画が立てられているかが問われます。
審査会までの期間は短く本当にあっという間ということもありますが、LVSでは事業立ち上げには一気にエネルギーを上げてアクションしていくことが重要だと考えプログラムが組まれているので、4月からすぐに仮説検証に取り組める段階の方が向いています。

仮説検証に取り組むためには、経験やスキルや熱意から湧き出た「こんな商品・サービスでこういう人に喜んでもらうための事業をしたい」というアイデアや企画=【事業の種】を持っている方がいいと考えています。
事業の種がないけれど「起業したいんです」という方や、沢山の事業の種になる選択肢を持っている方は「この事業をやってみたい」と定めていただけると有意義な日々になると思います。

-事業の種を持っていること以外に参加資格や条件はありますか?
大井)村を拠点に起業したい方(個人)、その事業の自立を目指す方、自ら行動し挑戦を重ね続ける覚悟のある方、自身の事業と村の重なりを見つけていただけた方、村外在住の方の場合2021年4月から村内に移住できる方になります。

-事業の自立とは具体的にどういったことでしょうか?
大井)LVSに参加される方の多くは、村外から移住を伴い地域おこし協力隊制度を活用しながら事業の自立を目指します。
制度を活用すると、月額22万円の事業委託費+年額56~112万円の活動費(※予定額。112万は2年以降の予定額です。2年目以降は審査会を通過する必要があります。)を起業の為に最大3年間活用出来ます。
自立とは、この支援が無くても事業がしっかりと回っている状態。この状態を最大3年間で目指す方が対象です。

LVSのプログラムは「決めて・動く」の連続。

-LVSに入ってからの日々についても話題が出ましたが、お二人は募集だけでなくその後の事業の立ち上がりの支援もされるということでしたね。
高橋)はい。私達はLVSに参加される方とは「コーディネーター」という、その方と事業を理解し応援する役割として関わります。経営面でのアドバイスやブラッシュアップは村内外の専門家や経営者の方を迎えて一緒に事業を磨いていきます。

私達がLVSを通じて村に増えて欲しい起業家は、その人の内側の軸がしっかりと定まり、事業創造する起業家です。

-「軸がしっかり定まる」は、言葉ではシンプルですがとても難しいことだと思います。
そこに向けて伴走する皆さんはどういった意識を持たれているのですか?
高橋)意識しているのは、
答えはその人の中にあること
動いて決めてのプロセスを大切にすること
決めるのはその人であることをブラさずに、選択肢や可能性は惜しみなく伝えること
伴走しているコーディネーター自身が、その事業やアクション1つ1つを楽しむこと

これらを大切にしています。

大井)LVSに参加された方々は「起業家として生きることを決めて村に来て、決断し行動する人」だという信頼を持ち伴走します。
LVSでは「決める・動く」を繰り返し、事業とその人自身が磨かれ「本当に起業家として生きると決める」ことに向かいます。
「起業家として生きることを決める」はLVSに入った時と言葉としては同じですが、段階としては大きく違う、覚悟が決まる状態だと思います。

高橋)プログラムとしては、村の起業家の事業をケーススタディする研修なども実施しています。
ここではその起業家の方がなぜ事業を始めたのか、実際どういう大変さがあるのかを聞き、自分の事業に落とし込むワークショップを行っていきます。

大井)月に1度、面談も行います。
担当のコーディネーターと1対1で実施し、その人の1ヶ月の動きを話してもらいます。事業の相談に乗りながら、必要な場合は村内の方やメンターの方にお繋ぎしています。

高橋)事業の仮説検証と研修や面談を繰り返し、何度か話題に出ている審査会が冬に行われます。
大井がさっき言っていた「本当に起業家として生きると決める」タイミングでもありますね。
4月からの仮説検証の内容とこれからの計画を発表してもらい、村としても今後2年間も継続して地域おこし協力隊制度を活用して事業を応援するかを審査させてもらいます。
審査の場は、良し悪しや優劣を決める場ではなくて、その人にとっては宣言する場、村の人達からすると応援したいかを決める場です。
長いお見合い期間の結論を出すような感じとも思っています。

-ありがとうございました!少しでも関心のある方は文末のイベントに参加してみてください!

後編ではLVSのOBOGの渋谷カバンの渋谷肇さんと、おさじの桝岡桃子さんにも登場いただきます。


LVSに関心がある人はコチラに是非ご参加ください
①オンライン説明会
②オンラインフィールドワーク
③ローカルで起業するポイントをメンターと体感するオンライン講座

※②はエントリーには必須参加ですが、①と③は任意参加です。
詳しくはWEBサイトに記載がありますが、どれもLVSや村での起業を感じる機会として設けています。
一方的に説明するだけでなく質問ある人は直接聞けるので、疑問を解消する機会にしてください。

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